【論文紹介】睡眠8時間未満の学生スポーツ選手は故障確率が1.7倍

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生活習慣
Unhappy man smashing the alarm clock.
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スポーツ選手にとって睡眠は重要です。トレーニングで疲れた体のリカバリは主に睡眠中に行われるため、十分な質と量の睡眠が取れないとトレーニング効果も半減してしまいます。

キプチョゲ選手など1流アスリートは1日10時間程度の睡眠を取っているようですね。

一方、市民ランナーは生活の中心が仕事と家庭になるため、睡眠時間を削って練習時間をなんとか捻出しているという方も多いです。ですが睡眠時間を削るのにも多くのリスクがあるので、バランスを考えることは重要です。

そんな睡眠ですが、今回は睡眠時間と故障の関連についての文献を紹介します。

Chronic Lack of Sleep is Associated With Increased Sports... : Journal of Pediatric Orthopaedics
late various training practices with the risk of injury in adolescent athletes. Methods: Informed consent for participation in an online survey of training...
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検証方法

何らかのスポーツ(陸上とは限らない)に定期的に参加している中学生、高校生の160人(平均年齢15歳)が被験者で、オンラインで故障記録の調査を行ったようです。そのうち男性54名、女性58名の112名が最後まで調査を完了することができ、故障の原因となる様々な因子との相関を分析しました。

分析結果

多変量解析により、睡眠時間と学年が故障と最も関連があることが示されました。

8時間未満の選手は8時間以上眠った選手と比較して故障確率が1.7倍高かったことが示されました。また、学年が進む毎に故障確率が1.4倍増加したようです。以下は睡眠時間と故障確率(21ヶ月間)の関係を示したグラフです。

やはり睡眠時間と故障確率には明らかな相関が見られますね。5時間が6時間や7時間より低いのはサンプルが少なかったためでしょう。

また、学年の進級が故障率に影響するという謎の相関ですが、おそらく高学年になるほど勉強などが忙しくなり睡眠時間が減って故障も増えるという間接的な影響があったのでしょう。

また別の研究では、大学生の運動能力と睡眠時間の関係も調べられていて、睡眠時間を10時間取ったバスケットボール選手は走速度やシュート成功率の向上が見られたそうです。またサイクリストや重量挙げなどでも睡眠不足によって悪影響を受けるという研究結果があるようです。

筆者の感想

市民ランナーにとっても睡眠は大事だというのは言うまでもないのですが、睡眠時間が8時間以上取れるという人はかなり稀でしょう。私も高校生ぐらいの頃までは8時間くらいは取っていたと思いますが、特に社会人になって家庭を持つようになってからは難しいです。

特に子供が小さいと夜泣き等で朝までぐっすり寝れるというのもあまりないですし、独身時代のように休みの日は昼まで寝てるなんてこともできません。トレーニングは子供が寝ている時間に済ませたいので必然的に睡眠時間を削って早朝か深夜にやるしかないのが現状です。

私の場合は朝20km走っても仕事中に眠気を感じないギリギリのラインが睡眠6時間くらいなので、そこをボトムに設定していますが本音は7~8時間寝たいところ。

あ、ブログ書かないでさっさと寝ろってことか。

まとめ

  • 一流アスリートは10時間程度寝る人も多いので、 スポーツ選手にとって睡眠はとても重要だよ
  • 学生スポーツ選手の睡眠時間が8時間未満だと故障確率が1.7倍になるというデータがあるよ
  • 市民ランナーも睡眠時間を削って走る時間に充てる人が多いけど、マイナスになることもあるからバランスが重要だよ
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ごっきー
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