東京マラソンの縮小により参加できなくなった一般ランナーへの返金がない問題。
大会参加経験が多いと中止によって返金がないのは当たり前だと思っている方は多いと思いますし、ガチ勢にとっては参加費よりも練習に費やした時間のほうがよっぽど大きいため、返金がないことを気にしている人は少ないと思います。
一方、東京マラソンのような都市型マラソンは普段ほとんど走らないような人も多くエントリーするため、そのような層は払い戻しがないのはかなり違和感があるようです。
東京マラソンはWMMなので海外からもたくさんのランナーが参加しますが、海外のランナーはどのように感じているのでしょうか。LetsRunフォーラムのやり取りをまとめてみました。
東京マラソンはみんなの金を盗んだの?
スレッドの流れ
ノンエリートはキャンセルになった。
・お金は返金しない
・キャンセルされた人は来年走ることができるけどもう一度参加費を払う必要がある
クソが!誰がこんな窃盗まがいのことを受け入れるんだ?こんなことが許されるなら自分でマラソン大会主催して同じことしてみんなの金を盗むぞ?
さらに悪いことに日本は島国だし、オーストラリアやUSAやヨーロッパよりリスクは低いんじゃないか?
これは高度な強盗じゃないか?
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契約書をちゃんと読んだやつは受け入れてるよ
もし君がお金を取り戻そうとした場合、君が東京マラソンから奪う側になるよ
全員に返金してたら主催者にとっては頭痛の種になるだろうね
東京マラソンはエリートは走るんだからお金が必要なんだよ
趣味のジョガーの参加がなければ主要なマラソンでエリート選手を賄うお金ないのにね。エリートには無料の参加、無料の旅費、無料の宿泊と食事が必要だ。これらは誰かのポケットから支払わなければならない
エリートは大衆に接触しなければ感染のリスクはないだろう
レースのキャンセルは間違ってる。キャンセルしたあとに返金せずにキープしているのは間違っているし、違法であるべきだ
記念シャツとメダルは配布されるの?
募集要項の第13項にあるよ
Entry-fee will be refunded only for case of event cancellation due to snow, flood, structural damage due to strong wind, lightning, tornado, building fire along the course, cancellation order from the authorities concerned, cancellation due to earthquake within Japan, and in case of J-ALERT announcement (war/terrorist). Note, cancellation due to the reason not listed above and not accountable to the Organizer will not be refunded.
積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局より中止要請を受けた場合、日本国内における地震による中止の場合、Jアラート発令による中止の場合(戦争・テロを除く)は、参加料のみ返金いたします。なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません。
https://www.marathon.tokyo/participants/guideline/
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主催者側に絶対的に責任がある。中国国外で唯一のキャンセルだ。ロンドンマラソンはキャンセルされたか?いいや。どう見ても強盗。
中国は旅行や観光での貢献で1位にランクインしているからね。もちろん東京マラソンでも。
完全に泥棒
主催者はお金の一部(メダルやシャツに費やした分を除く)を払い戻すことができたはず。もしくは来年無料にすべき。
そのどちらもやっていないのだから泥棒。クレジットカード会社に文句いうわ。
主催者がレースをキャンセルしたから、契約もキャンセルされたはず。参加者は参加費の考慮をされていない。
毎回「契約」を提示する企業に驚いている。法律に違反した規定は無効だよ。契約書には何でも書くことができるけど、法に反することが判明した規定は無効化されるし、その場で偏見なしに廃止される。
裁判所は法律を尊重しない虐待的な契約はしばしば破棄させている。契約によって返金の拒否はできるけど、法律は強制できる。
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不公平だと感じるもの全てを違法だと言ってるやつらに驚くわ。この契約はどの法律に違反してるんだ?
USAの裁判所はたまに契約の執行拒否を認めてるけど、非常に高い水準のものだけだよ。ロードレースキャンセルのリスクを参加者に割り当てることは無理だという裁判所はないだろう。
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このプレミアムイベントを運営する大きな組織が見掛け倒しの契約を作ったと思うか?起こるわけない。
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多くの大企業がやってるよ。やつらは契約を読まずに何でも受け入れる馬鹿が十分にいるのを知っているので、契約には正確に書く。例えばユーザライセンス契約で企業が訴訟に負けたケースは多くある。
払い戻されなくてもワイはあまり気にしないわ。フライト、ホテル、別のレースを見つける費用は戻ってこないし。全体で見れば参加費の割合は小さいわ。イベントに参加するときはキャンセルされるリスクは受け入れる必要がある。
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ホテルはキャンセルできるけどこれは別の問題だよ。主催者はアマチュアのレースをキャンセルし、お金を返さないことを決めた。これは全てのレベルで間違っているし、正当化できない。
法律は契約よりも優先されるよ
製品を販売するとき、すぐに故障したり、爆発したり、動かなかったり、配達されなかったりした場合、返金しないなんて契約書に書ける。だけど法律によって返金させることができる。
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これは参考になった。教えてくれてありがとう。法律について質問がある場合はまた質問させてください。あなたはとても知識があるよだ。
違うよ。それは状況次第。払い戻しがされないよくあるケースは、制御できない状況になること。多くの場合、払い戻しの手続きが電話でしかできないとかね。
レースがキャンセルされたらすぐにホテルと航空会社に連絡するのが最善だよ。
飛行機のチケットの払い戻しはある?レースの費用はそれと比較したら小さいからなぁ。ホテルも最近は前払いさせようとしてくる。前払いのホテルも返金できる?
ボストンは大丈夫かな。NYCマラソンガチャに参加するか考えたけど、まだいいかな。今のところ短いレースにフォーカスしてるけど、払い戻しなしでキャンセルされる可能性があるので、レースの1~2週間前まで登録するのを待ってる。
ロンドンマラソンがキャンセルされるかどうかは、時が教えてくれるだろう。1ヶ月先だし、指数関数的に感染者数が増えるかもしれない。1ヶ月前、誰も東京がキャンセルされるとは思わなかった。ロンドンでも少なくても1件の確定症例があるしね。
35,000人がこのイベントに参加するし、コロナウィルスが最近の程度の速さで拡散しているかを理解して、今のリスクを考えて。
「関係当局からの中止命令」だと返金されると聞いた
料金は返金されるよ
ホテルと航空会社、そして必要に応じてクレジットカード会社にも電話しておけ。
ソースは?主催者が払い戻しについて考えを変えたという記事は見てない。
例えば東京都がキャンセルを命じた場合、関係当局からの中止命令が適用されるだろう。だけど、もし東京都がそのような命令をだしたならばエリートも含まれるだろう。主催者側は保険に入っているので保険会社が保障できる。
だけど今回は中道案でエリートレースを維持して一般参加をキャンセルした。これだと保険会社は保障しない。
一方、カナダでは代替レースを開催するようだ
クレジットカード会社を通してチャージバックしてもらえばいいよ
みんな紛争に勝てるだろう。Amazonの注文してからキャンセルして返金してもらうのと変わらんよ
これは簡単に言って窃盗。このまま逃がすなよ
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勝てないよ。クレジットカード会社は主催者に何が起きているのか聞いて、主催者は彼らに契約を提示し、クレジットカード会社はそれに納得するだろう。
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何言ってるんだ?実際レースがキャンセルされたとき何度かチャージバックして毎回払い戻されてるよ
ベンダーは商品・サービスをお金と交換している。ベンダーがそれらのものを提供しない場合、それは不正。ベンダーは商品とサービスを提供するためにクレジットカード会社と契約している。これと引き換えにクレジットカード会社はカード保有者と契約して、カード会社への支払いを保証する。
ベンダーが契約不履行した場合、クレジットカード会社は支払いを強制できない。十分な顧客からの不満がアレばクレジットカード会社はベンダーとの取引を停止する。
東京マラソンは特定のクラスの顧客を差別することを選択した。彼らはレースがキャンセルされたと述べているが、エリートはキャンセルされていないので完全なキャンセルなわけではない。
レースのキャンセルは9億ドルの借金をしているワンダグループの策略なのか?
無知だらけだな。
契約はおそらく強制力がない。日本については何も知らないけど、アメリカならカード請求を拒否した場合、カード会社はほとんど頼りにならない。数百ドルのために別の大陸で不安定な法的事件を追求することに価値はないだろう。レース費用は他の全ての費用に比べたら少額だしね。
多数の弁護士を抱える大企業は常に強制力のない条項を契約に入れている。彼らは法的措置を追求することを知らない人々を落胆させるためにいる。
違法だし、この恥知らずな決定から払い戻しを受け取れるかもしれない行動があることを確認できた。ありがとう。
感想
規約か法律だったら法律のが優先されるという観点で議論されていました。以下の記事によれば日本の法律的には「消費者契約法」違反の可能性があるようですね。
法律はド素人ですが、今回の件は集団訴訟等を起こせば返金される可能性はあるかもしれないですが、そこまでの労力をかけるなら練習したいという人のほうが多いでしょう。規約を作る時点でその点まで見越しているのかもしれません。
一方、クレジットカード会社に文句を言うという方法について言及している人がいますが、真偽は不明ながら彼はそれで過去にも返金されたことがあるようです。どうしても納得行かない方はこれも試してみるといいかもしれません。
私もお金のことよりも練習に費やした時間の方がよっぽど重いので今まであまり気にしなかったのですが、今回この件についていろんな意見を見ると、「規約に書いてあるから返ってこなくて当たり前」というのは考えが浅すぎたのかもしれません。
まとめ
- 東京マラソンの一般参加キャンセルについて、海外でも批判的な意見が圧倒的多数だったよ
- 規約が法律違反の可能性が高いから訴訟起こせば勝てる可能性はあるけどそこまでするやつはいないことを見越してる可能性もあるよ
- クレジットカード会社を通して返金が可能という真偽不明な情報もあるので自己責任でどうぞ
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