CES(Consumer Electronics Show)という世界最大の電子機器見本市が1月7日~10日にラスベガスで開催されました。
その中で発表されたランニング関連のガジェットについて気になるものを紹介していきます。
Asics:Griderideスマートシューズ
AsicsがCESに出展するのは初めてのようですが、スマートシューズ業界に参入してきました。 アシックスが一から開発したものではなく、no new folk studio(nnf)というスタートアップが開発したスマートシューズ(Orphe Track)ををアシックスのシューズに対応させただけのように見えます。
ちなみにOrphe Trackで解析可能なのは以下の項目。
- 着地方法(フォア/ミッド/ヒール)
- プロネーション(着地時の足の傾き)
- 接地時間
- ストライド
- ピッチ
- 着地衝撃力
今後のアップデートで更に増えるようです。このうち、スマートシューズでないと測定できないのは着地衝撃力(蹴り出しのエネルギーも含む)でしょうか。
ストライドやピッチはGPSウォッチでもわかりますし、着地方法、プロネーションなどもガジェットを頼るまでもないでしょう。細かい変化などを見るのは楽しそうですが。
接地時間はGPSよりも正確にわかるでしょうが、正直これがわかったからと言って有効に活かせるかどうかは疑問です。
アプリ画面はこんな感じ。気になるのはストライドのところに表示されている脚のスイングのイメージ。これが細かくわかるならフォーム矯正などに役立ちそうな気もします。
ちなみにOrphe Trackは税込み32,780円で販売中です。Glideride単体で17,600円ですから、おそらくAsicsから出るGlideride版はさらに高くなると思われます。ガジェット好きなら試してみたいところですが、なかなか気軽に手がでる価格ではないですね。
NURVV:スマートインソール
スマートシューズは靴一体型ですが、こちらはインソール型でいろんな靴で使えます。測定できる項目は特に違いはなさそうです。
- ピッチ
- ストライド
- フットストライク
- ヘルススコア
- 左右差
- プロネーション
故障のリスクなどもスコア化してくれるようです。電池は5時間持つとのことですが、実用上は毎回充電することになるかもしれませんね。
価格は$299.95ですでに販売中です。気になる方はこちらから。
Beflex: BioMech Engine
スマートシューズ、インソールのように足元にセンサーをつけるのではなくて、イヤホンなどに内蔵したセンサでランニングメトリクスを測定するチップです。
頭にセンサをつけていても上下動や着地衝撃はわかるでしょうからそこからピッチやストライドなどがわかりますし、さらに頭につける独自要素として頭の角度がわかるというメリットがあります。
よくマラソンや駅伝の中継などで「顎が上がってきました」と実況や解説が指摘しますが、それが客観的にわかるのが利点ですね。それがどれほどメリットがるかどうかはわかりませんが・・・
ただ普段イヤホン使っている人にとってはシューズやインソールと違って充電する要素は増えないので管理は楽そうです。
BodyEnergy:ハンドパワートレッドミル
腕のレバーと連動する自走式のトレッドミル。ジムにあるクロストレーナーと同じような感じでしょうか。正直とてもスピード出して走れそうではなく、上半身もかなり使いそうなので全身フィットネス向けでしょうか。
それならクロストレーナーで十分そうですが、あえてトレッドミル式にしたメリットがいまいち不明ですね。
まとめ
- 世界最大の電子機器見本市・CESでランニング関連のデバイスも発表されたよ
- スマートシューズ、スマートインソールなどは技術的に見たら特に目新しくはないけど、GPSウォッチでは分からないメトリクスも見れて面白そうだよ
- 高価なものが多いと思うけどガジェット好きならぜひ試してみたいよ
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